プレスリリース March 9, 2022

ドイツ銀行、ロシアに対するエクスポージャーは非常に限定的であることを報告

ドイツ銀行(銘柄コードXETRA:DBKGn.DB/NYSE:DB)は、本日、ロシアおよびウクライナに関し、当行の現地業務から生じるリスクを含む両国に対するリスク・エクスポージャーは、限定的かつ大幅に軽減されているとして、その詳細を公表しました。

当行は、2014年以降、ロシアに対するエクスポージャーおよび現地の拠点を大幅に縮小しており、過去2週間においてもさらに縮小しました。チーフ・リスク・オフィサーであり、取締役会のメンバーであるスチュアート・ルイスは、次のように述べています。「当行の直接的なエクスポージャーは現時点で非常に限定的であり、厳格に管理されています。制裁やサイバーセキュリティのリスクを含む、現在の状況の二次的および三次的影響については、慎重に評価および監視をしています。」

当行全体の貸出ポートフォリオに占める、ロシアおよびウクライナに対するクレジット・エクスポージャーの割合はわずかであり、多くのリスク軽減策により保護されています。これらの軽減策には、オフショアの担保や金融保証契約などが含まれ、また市場リスクへのエクスポージャーは、ロシアのウクライナ侵攻の前後において大幅に縮小されました。

2021年12月31日現在のロシアおよびウクライナに対する当行のクレジット・エクスポージャーは、以下のとおりです。

  • 保証および担保資産を考慮したロシアに対する貸出金の純エクスポージャーは6億ユーロ。貸出金の総エクスポージャーは14億ユーロで、貸出金全体の約0.3%。純エクスポージャーの内訳は以下のとおりです。
    • ロシア国外で実質的事業が行われキャッシュフローが生じる大規模ロシア企業に対する5億ユーロ(総額は11億ユーロ)、オフショアで計上されており、ロシア国内でのエクスポージャーはごくわずか
    • 大規模多国籍企業の子会社に対する貸出金による1億ユーロ(総額は3億ユーロ)、大半は親会社により保証されており、そのうち約50%はオフショアで計上
  • ウクライナに対する貸出金の純エクスポージャーは4,200万ユーロ(総額は6億ユーロ)。
  • 当行のロシアに対するデリバティブ・エクスポージャーの大部分は解消されています。残るエクスポージャーについても、当行が純負債ポジションを有しているため、重大な信用リスクはありません。
  • ウェルス・マネジメント事業によるロシアと取引関係のある相手方へのオフショア・ローンは、適切に担保されており、当該担保は、ロシアとは無関係のものです。

市場リスクへのエクスポージャーについては、ロシアのウクライナ侵攻の時点における当行の
ロシア/ウクライナの市場リスクへのエクスポージャーは十分に抑制されており、控えめで防御的なポジションを取っていました。

オペレーショナル・リスクは注意深く監視

当行のロシア・テクノロジー・センターの閉鎖の可能性により生じるオペレーショナル・リスクもまた、十分に抑制されています。
ロシアにおける当行のテクノロジー・サービス・センターは、世界各地にある複数のテクノロジー・センターの一つであり、当行のグローバル業務の機能に対する重大な事業継続リスクはありません。同センターには、グループの内部および外部テクノロジー人員の約5%にあたる約1,500人の従業員1が在籍しています。

当行は、ロシアのサービス・センターの開発能力に係る生産リスクは管理可能であると見込んでおり、これを補うため、アジアを含む世界各地にある他のテクノロジー・センターの能力についてストレス・テストを行っています。

当行のロシアおよびウクライナに対するエクスポージャーに関する詳細は、当行のウェブサイト(https://investor-relations.db.com/RussiaExposure)から入手可能です。
12022年1月31日現在

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