2020年において最高の四半期利益
2020年第3四半期のグループ全体の純収益は、前年同四半期から13%増加し、59億ユーロ
コスト削減は11四半期連続して前進
コア・バンクの当第3四半期における税引前利益は9億900万ユーロ
キャピタル・リリース・ユニット:当第3四半期において資産削減がさらに進展
資本、リスクおよびバランスシートの厳格な管理を継続
CEOのクリスティアン・ゼーヴィングは、次のように述べています。「改革の開始から5度目の四半期となるこの第3四半期において、当行は、継続的なコスト管理のみならず、市場シェアを拡大できる力も実証しました。より焦点を絞った当行のビジネスモデルは実を結びつつあり、増収の多くの部分は持続可能なものであると言えます。健全なバランスシートおよび高度なリスク管理により、当行は、困難な時期にあっても顧客をサポートし、新たなビジネス機会を利用することができます。」
ドイツ銀行(銘柄コードXETRA:DBKGn.DB/NYSE:DB)は、2020年において3四半期連続で黒字となり、改革計画に基づく財務目標および戦略的目標の達成に向けて進展を続けています。増収および継続中のコスト削減によるコア・バンクの良好な業績が、様々な阻害要因を上回りました。この阻害要因には、新型コロナウイルス感染症による信用損失、進行中の事業再編に関するコストおよびキャピタル・リリース・ユニットで想定される損失が含まれます。当行の資本水準および流動性水準は依然として健全であり、規制要件を大きく上回っています。
コア・バンクに牽引され増益
2020年第3四半期において当行は、8億3,200万ユーロの純損失を計上した前年同四半期に対し、3億900万ユーロの純利益を計上しました。税引前損益については、2019年第3四半期の6億8,700万ユーロの税引前損失に対し、4億8,200万ユーロの税引前利益を計上しました。純収益は、前年同四半期から13%増加し、利息以外の費用は前年同四半期から10%減少しました。特定収益項目、改革費用ならびに再編および退職費用を除いた調整後税引前損益1は、前年同四半期の8,400万ユーロの損失に対し、8億2,600万ユーロの利益となりました。
これらの業績は、コア・バンクにおける増益およびキャピタル・リリース・ユニットにおける損失の減少によるものです。コア・バンクの税引前利益は、前年同四半期の3倍近い9億900万ユーロとなり、調整後税引前利益1は87%増加して12億ユーロとなりました。コア・バンクの純収益は、前年同四半期から9%増加し、利息以外の費用は4%減少しました。
2020年第3四半期のキャピタル・リリース・ユニットの税引前損失は、主に利息以外の費用が減少したことにより改善し、前年同四半期の10億ユーロに対し、4億2,700万ユーロとなりました。
2020年第3四半期中、キャピタル・リリース・ユニットは、レバレッジ・エクスポージャーの削減を更に進め、同年第2四半期末の1,020億ユーロから900億ユーロに減少させました。レバレッジ・エクスポージャーは、2019年第3四半期末から約半分、金額にして870億ユーロ削減されました。2020年第3四半期末のリスク・ウェイテッド・アセット(RWA)は、同年第2四半期末の430億ユーロから、また前年同四半期末からは170億ユーロ、率にして30%減少して、390億ユーロとなりました。当行は、キャピタル・リリース・ユニットのRWAを2020年末までに380億ユーロとする目標を再確認しました。
2020年年初からの9カ月間における当行の純損益は、前年同期が38億ユーロの純損失であったのに対し、4億3,500万ユーロの純利益となりました。2019年年初からの9カ月間においては、24億ユーロの繰延税金資産の評価調整額および10億ユーロの改革戦略に関連するのれんの減損が含まれていましたが、2020年年初からの9カ月間においては、繰延税金資産の評価調整額は2,500万ユーロ、上記のれんの減損は発生しませんでした。
税引前損益については、2019年年初からの9カ月間では13億ユーロの税引前損失を計上したのに対し、2020年年初からの9カ月間では8億4,600万ユーロの税引前利益となりました。この前年同期からの改善は、2019年に発生した上記のれんの減損が2020年には発生しなかったことや、改革費用を除く調整済コストの減少および収益の増加を受けたものですが、信用損失引当金の増加によって一部相殺されました。2020年年初からの9カ月間の調整後税引前利益1は、前年同期の6億700万ユーロに対し、15億ユーロでした。
2020年年初からの9カ月間におけるコア・バンクの税引前利益は、前年同期における9億7,100万ユーロから増加して26億ユーロとなり、調整後税引前利益1は40%増加して32億ユーロとなりました。
2020年年初からの9カ月間におけるキャピタル・リリース・ユニットの税引前損失は、前年同期の23億ユーロに対し、18億ユーロとなりました。
好調が続くインベストメント・バンクによる増収
グループ全体の純収益は、注力分野の見直しを行ったコア・バンクの増収により、前年同四半期から13%、特定項目1を除いたベースでは9%増加し、59億ユーロとなりました。当行の中核ビジネスの業績は下記のとおりです。
2020年年初からの9カ月間において、グループ全体の純収益は、前年同期から4%増加して186億ユーロとなり、コア・バンクの純収益は、前年同期から8%増加して187億ユーロとなりました。
進展が続くコスト削減
2020年第3四半期の利息以外の費用は、前年同四半期から10%減少し、52億ユーロとなりました。改革費用を除く調整済コスト1は、8,900万ユーロのプライム・ファイナンスに関して返還される可能性のある費用を調整したベースでは、前年同四半期から10%減少して、47億ユーロとなりました。これは、第3四半期にはコストのすべてのカテゴリーにおいて前年同四半期から減少がみられたことを反映したものです。これで当行の四半期ベースの改革費用および銀行税を除く調整済コストは、11四半期連続で、前年同四半期から減少したことになります。
2020年年初からの9カ月間において、利息以外の費用は、前年同期から13%減少し、162億ユーロとなりました。改革費用およびプライム・ファイナンスに関して返還される可能性のある費用を除く調整済コストは、149億ユーロでした。当行は、上記により測定される調整済コストについて、2020年の目標である195億ユーロを達成するというコミットメントを再確認しました。
信用損失引当金は、指針に沿って2020年第2四半期から減少
2020年第3四半期の信用損失引当金は2億7,300万ユーロで、貸出金に対する割合は25ベーシスポイント(年率)となり、経営陣の従前からの指針に合致するものとなりました。信用損失引当金は、前年同四半期から56%増加しましたが、2020年第2四半期における7億6,100万ユーロからは大きく減少しました。第2四半期からの減少は、マクロ経済の見通しの改善により、正常債権(ステージ1および2)に対する引当金の戻入れが行われたことを反映したものですが、経済見通しには依然として不透明感があることから経営陣が上乗せ幅を大きくしたことにより、一部相殺されました。債務不履行債権または不良債権(ステージ3)に対する引当金は、第2四半期から20%減少しました。
2020年年初からの9カ月間における信用損失引当金は15億ユーロで、貸出金に対する割合は47ベーシスポイント(年率)となりました。当行は、貸出金に対する信用損失引当金の割合を35から45ベーシスポイントとする2020年通年の指標を再確認しました。2020年第3四半期に計上された信用損失引当金を含め、2020年第3四半期末現在の信用損失引当金残高は48億ユーロで、貸出金に対して111ベーシスポイントとなりました。
資本およびバランスシートの健全性を維持
当行の2020年第3四半期末における普通株式等Tier 1(CET1)資本比率は、同年第2四半期末から2ベーシスポイント上昇し、13.3%となりました。リスク・ウェイテッド・アセット(RWA)は、60億ユーロ、率にして2%減少し、3,250億ユーロでした。この減少は、キャピタル・リリース・ユニットにおけるRWA削減の進展や、オペレーショナル・リスクRWAの減少が、コア・バンクにおけるオペレーショナル・リスク以外のRWAの増加を上回ったことによるものです。
2020年第3四半期末のレバレッジ比率は、2020年第2四半期末の4.2%から上昇し、4.4%(完全適用ベース)となりました。前四半期からの上昇は、主に、資本要件規制(CRR)に対する「応急的措置」に基づき、各国中央銀行における一定の預金残高を規制上のレバレッジから一時的に除外可能とされたことを受けたものです。このプラスの影響を除くと、レバレッジ比率は2020年第2四半期とほぼ同水準の4.1%となります。段階的導入ベースによるレバレッジ比率は、2020年第3四半期において4.3%から4.5%に上昇しました。
流動性準備金は、2020年第3四半期において200億ユーロ増加し、2,530億ユーロとなりました。これは主に、各国中央銀行に預けられている現金の増加によるものです。2020年第3四半期末の流動性カバレッジ比率は151%となり、規制要件に対する超過額は増大して760億ユーロとなりました。
サステナブル・ファイナンスにおいて大きな成果
2020年第3四半期において当行は、その戦略的目標に沿って、サステナブル・ファイナンスにおいても大きく前進しました。当行は29件の発行において主幹事を務め、顧客の270億ユーロを超えるサステナブル・ファイナンスによる資金調達を支援し、そのうち40億ユーロを直接引き受けました。2020年第3四半期、当行はグリーンボンドの引受けにおいて、引受手数料で第2位、引受総額では2019年第4四半期の第14位から順位を上げ第3位となりました(出所:ディールロジック)。2020年年初からの9カ月間では、当行は59件の発行において主幹事を務め、顧客の460億ユーロ(前年同期は130億ユーロ)を超えるサステナブル・ファイナンスによる資金調達を支援しました。
当行の改革計画を引き続き実行
2020年第3四半期においても、改革は進展を続けました。当行は、プライベート・バンク(ドイツ)において、顧客の行動パターンの変化に対応して、ドイツ銀行ブランドの約500の支店を約400にまでさらに削減する計画、ならびにチューリッヒ・グループ(ドイツ)およびマスターカードとのパートナーシップを延長する旨を発表しました。また当行は、コストおよび収益におけるシナジーを発揮させることを目的として、ウェルス・マネジメントと旧プライベート・アンド・コマーシャル・ビジネス(インターナショナル)を統合して新設したインターナショナル・プライベート・バンクにおいて、経営体制を完成させました。米州においては、ニューヨークにある当行拠点の相当部分を早期に閉めて、不動産ビジネスの合理化をさらに前進させたことを発表しています。
1 本項目およびその他のGAAP以外の財務的測定尺度の詳細については、14頁以下の「GAAP以外の財務的測定尺度の使用について」をご参照ください。
プレスリリースの全文をダウンロードする [PDF / 666 kB]
2020年において最高の四半期利益
2020年第3四半期のグループ全体の純収益は、前年同四半期から13%増加し、59億ユーロ
コスト削減は11四半期連続して前進
コア・バンクの当第3四半期における税引前利益は9億900万ユーロ
キャピタル・リリース・ユニット:当第3四半期において資産削減がさらに進展
資本、リスクおよびバランスシートの厳格な管理を継続
CEOのクリスティアン・ゼーヴィングは、次のように述べています。「改革の開始から5度目の四半期となるこの第3四半期において、当行は、継続的なコスト管理のみならず、市場シェアを拡大できる力も実証しました。より焦点を絞った当行のビジネスモデルは実を結びつつあり、増収の多くの部分は持続可能なものであると言えます。健全なバランスシートおよび高度なリスク管理により、当行は、困難な時期にあっても顧客をサポートし、新たなビジネス機会を利用することができます。」
ドイツ銀行(銘柄コードXETRA:DBKGn.DB/NYSE:DB)は、2020年において3四半期連続で黒字となり、改革計画に基づく財務目標および戦略的目標の達成に向けて進展を続けています。増収および継続中のコスト削減によるコア・バンクの良好な業績が、様々な阻害要因を上回りました。この阻害要因には、新型コロナウイルス感染症による信用損失、進行中の事業再編に関するコストおよびキャピタル・リリース・ユニットで想定される損失が含まれます。当行の資本水準および流動性水準は依然として健全であり、規制要件を大きく上回っています。
コア・バンクに牽引され増益
2020年第3四半期において当行は、8億3,200万ユーロの純損失を計上した前年同四半期に対し、3億900万ユーロの純利益を計上しました。税引前損益については、2019年第3四半期の6億8,700万ユーロの税引前損失に対し、4億8,200万ユーロの税引前利益を計上しました。純収益は、前年同四半期から13%増加し、利息以外の費用は前年同四半期から10%減少しました。特定収益項目、改革費用ならびに再編および退職費用を除いた調整後税引前損益1は、前年同四半期の8,400万ユーロの損失に対し、8億2,600万ユーロの利益となりました。
これらの業績は、コア・バンクにおける増益およびキャピタル・リリース・ユニットにおける損失の減少によるものです。コア・バンクの税引前利益は、前年同四半期の3倍近い9億900万ユーロとなり、調整後税引前利益1は87%増加して12億ユーロとなりました。コア・バンクの純収益は、前年同四半期から9%増加し、利息以外の費用は4%減少しました。
2020年第3四半期のキャピタル・リリース・ユニットの税引前損失は、主に利息以外の費用が減少したことにより改善し、前年同四半期の10億ユーロに対し、4億2,700万ユーロとなりました。
2020年第3四半期中、キャピタル・リリース・ユニットは、レバレッジ・エクスポージャーの削減を更に進め、同年第2四半期末の1,020億ユーロから900億ユーロに減少させました。レバレッジ・エクスポージャーは、2019年第3四半期末から約半分、金額にして870億ユーロ削減されました。2020年第3四半期末のリスク・ウェイテッド・アセット(RWA)は、同年第2四半期末の430億ユーロから、また前年同四半期末からは170億ユーロ、率にして30%減少して、390億ユーロとなりました。当行は、キャピタル・リリース・ユニットのRWAを2020年末までに380億ユーロとする目標を再確認しました。
2020年年初からの9カ月間における当行の純損益は、前年同期が38億ユーロの純損失であったのに対し、4億3,500万ユーロの純利益となりました。2019年年初からの9カ月間においては、24億ユーロの繰延税金資産の評価調整額および10億ユーロの改革戦略に関連するのれんの減損が含まれていましたが、2020年年初からの9カ月間においては、繰延税金資産の評価調整額は2,500万ユーロ、上記のれんの減損は発生しませんでした。
税引前損益については、2019年年初からの9カ月間では13億ユーロの税引前損失を計上したのに対し、2020年年初からの9カ月間では8億4,600万ユーロの税引前利益となりました。この前年同期からの改善は、2019年に発生した上記のれんの減損が2020年には発生しなかったことや、改革費用を除く調整済コストの減少および収益の増加を受けたものですが、信用損失引当金の増加によって一部相殺されました。2020年年初からの9カ月間の調整後税引前利益1は、前年同期の6億700万ユーロに対し、15億ユーロでした。
2020年年初からの9カ月間におけるコア・バンクの税引前利益は、前年同期における9億7,100万ユーロから増加して26億ユーロとなり、調整後税引前利益1は40%増加して32億ユーロとなりました。
2020年年初からの9カ月間におけるキャピタル・リリース・ユニットの税引前損失は、前年同期の23億ユーロに対し、18億ユーロとなりました。
好調が続くインベストメント・バンクによる増収
グループ全体の純収益は、注力分野の見直しを行ったコア・バンクの増収により、前年同四半期から13%、特定項目1を除いたベースでは9%増加し、59億ユーロとなりました。当行の中核ビジネスの業績は下記のとおりです。
2020年年初からの9カ月間において、グループ全体の純収益は、前年同期から4%増加して186億ユーロとなり、コア・バンクの純収益は、前年同期から8%増加して187億ユーロとなりました。
進展が続くコスト削減
2020年第3四半期の利息以外の費用は、前年同四半期から10%減少し、52億ユーロとなりました。改革費用を除く調整済コスト1は、8,900万ユーロのプライム・ファイナンスに関して返還される可能性のある費用を調整したベースでは、前年同四半期から10%減少して、47億ユーロとなりました。これは、第3四半期にはコストのすべてのカテゴリーにおいて前年同四半期から減少がみられたことを反映したものです。これで当行の四半期ベースの改革費用および銀行税を除く調整済コストは、11四半期連続で、前年同四半期から減少したことになります。
2020年年初からの9カ月間において、利息以外の費用は、前年同期から13%減少し、162億ユーロとなりました。改革費用およびプライム・ファイナンスに関して返還される可能性のある費用を除く調整済コストは、149億ユーロでした。当行は、上記により測定される調整済コストについて、2020年の目標である195億ユーロを達成するというコミットメントを再確認しました。
信用損失引当金は、指針に沿って2020年第2四半期から減少
2020年第3四半期の信用損失引当金は2億7,300万ユーロで、貸出金に対する割合は25ベーシスポイント(年率)となり、経営陣の従前からの指針に合致するものとなりました。信用損失引当金は、前年同四半期から56%増加しましたが、2020年第2四半期における7億6,100万ユーロからは大きく減少しました。第2四半期からの減少は、マクロ経済の見通しの改善により、正常債権(ステージ1および2)に対する引当金の戻入れが行われたことを反映したものですが、経済見通しには依然として不透明感があることから経営陣が上乗せ幅を大きくしたことにより、一部相殺されました。債務不履行債権または不良債権(ステージ3)に対する引当金は、第2四半期から20%減少しました。
2020年年初からの9カ月間における信用損失引当金は15億ユーロで、貸出金に対する割合は47ベーシスポイント(年率)となりました。当行は、貸出金に対する信用損失引当金の割合を35から45ベーシスポイントとする2020年通年の指標を再確認しました。2020年第3四半期に計上された信用損失引当金を含め、2020年第3四半期末現在の信用損失引当金残高は48億ユーロで、貸出金に対して111ベーシスポイントとなりました。
資本およびバランスシートの健全性を維持
当行の2020年第3四半期末における普通株式等Tier 1(CET1)資本比率は、同年第2四半期末から2ベーシスポイント上昇し、13.3%となりました。リスク・ウェイテッド・アセット(RWA)は、60億ユーロ、率にして2%減少し、3,250億ユーロでした。この減少は、キャピタル・リリース・ユニットにおけるRWA削減の進展や、オペレーショナル・リスクRWAの減少が、コア・バンクにおけるオペレーショナル・リスク以外のRWAの増加を上回ったことによるものです。
2020年第3四半期末のレバレッジ比率は、2020年第2四半期末の4.2%から上昇し、4.4%(完全適用ベース)となりました。前四半期からの上昇は、主に、資本要件規制(CRR)に対する「応急的措置」に基づき、各国中央銀行における一定の預金残高を規制上のレバレッジから一時的に除外可能とされたことを受けたものです。このプラスの影響を除くと、レバレッジ比率は2020年第2四半期とほぼ同水準の4.1%となります。段階的導入ベースによるレバレッジ比率は、2020年第3四半期において4.3%から4.5%に上昇しました。
流動性準備金は、2020年第3四半期において200億ユーロ増加し、2,530億ユーロとなりました。これは主に、各国中央銀行に預けられている現金の増加によるものです。2020年第3四半期末の流動性カバレッジ比率は151%となり、規制要件に対する超過額は増大して760億ユーロとなりました。
サステナブル・ファイナンスにおいて大きな成果
2020年第3四半期において当行は、その戦略的目標に沿って、サステナブル・ファイナンスにおいても大きく前進しました。当行は29件の発行において主幹事を務め、顧客の270億ユーロを超えるサステナブル・ファイナンスによる資金調達を支援し、そのうち40億ユーロを直接引き受けました。2020年第3四半期、当行はグリーンボンドの引受けにおいて、引受手数料で第2位、引受総額では2019年第4四半期の第14位から順位を上げ第3位となりました(出所:ディールロジック)。2020年年初からの9カ月間では、当行は59件の発行において主幹事を務め、顧客の460億ユーロ(前年同期は130億ユーロ)を超えるサステナブル・ファイナンスによる資金調達を支援しました。
当行の改革計画を引き続き実行
2020年第3四半期においても、改革は進展を続けました。当行は、プライベート・バンク(ドイツ)において、顧客の行動パターンの変化に対応して、ドイツ銀行ブランドの約500の支店を約400にまでさらに削減する計画、ならびにチューリッヒ・グループ(ドイツ)およびマスターカードとのパートナーシップを延長する旨を発表しました。また当行は、コストおよび収益におけるシナジーを発揮させることを目的として、ウェルス・マネジメントと旧プライベート・アンド・コマーシャル・ビジネス(インターナショナル)を統合して新設したインターナショナル・プライベート・バンクにおいて、経営体制を完成させました。米州においては、ニューヨークにある当行拠点の相当部分を早期に閉めて、不動産ビジネスの合理化をさらに前進させたことを発表しています。
1 本項目およびその他のGAAP以外の財務的測定尺度の詳細については、14頁以下の「GAAP以外の財務的測定尺度の使用について」をご参照ください。
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